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ソリ

冬の交通手段として長い間活躍してきたソリは、交通手段としてだけでなく運搬機材・遊具としてもその役割を担ってきました。ソリは雪道や凍結路面などの摩擦力の小さい路面で力を発揮する交通手段であるため、南極点到達などの探検にも用いられてきました。そんな有用なソリについて詳しく解説していきます。

意外と知らないソリの基礎知識

ソリの歴史は古く、ピラミッドの建設や古墳の造成などで巨岩を使用する場合石切り場から作業現場に運び出すために使われたと言われています。ソリは、複数人が縄などで引っ張るのに向いている道具なので、建設などにも使用されてきたのです。

冬道でのソリの走破性

冬にこそソリの真価が発揮されます。数頭の犬にソリを牽引させる「犬ソリ」は、南極探検などの極地での移動において多大な功績を残してきました。雪道や凍結路面では摩擦力が強く働かないので、車輪の付いていないソリは滑りすぎることなく快適に移動することが出来るのです。その為、犬ソリはスノーモービルなどが登場するまでの長きに渡って冬の交通手段として活躍してきたのです。

ソリをなんと言うのか?

普段私たちはソリをひらがなかカタカナで表記しているので、あまり漢字表記や英語に訳した時のことに注意を払うことは少ないかと思われます。ソリは、漢字で「橇」(木へんに毛が三つ)と書きます。英語におけるソリは、大きさによって「sled(スレッド)」「sleigh(スレイ)」「sledge(スレッジ)」と変化します。子供用のものをsled、犬や馬などに牽引させる大型のものをsledge、その中間の大きさのものをsleighと言うように大きさで区別して呼びます。

最近のソリ事情

小学生の間では「ソリは低学年が乗るもの」という考え方が強く、ソリ離れが進んでいる傾向にあります。その為、各メーカーも今までの「プラスチック製のソリ」から脱却した新しいスタイルのソリを次々に送り出しています。例を挙げれば、空気を入れて膨らませるスノーチューブや自転車の車輪をソリのエッジに置き換えたスノースクートなどがあります。これらの「ソリの進化形」はこれからも発展していくことになると思われます。

ソリを使ったスポーツとは

子供の頃ソリで遊んだ記憶からか、ソリはスキーやスノボーなどに比べて一段も二段も低い扱いを受けている雪遊び道具であるといえます。しかし、ソリ自体は決してスキーやスノボーに後れを取る道具ではありません。冬にしか出来ないソリを使うウィンタースポーツを紹介していきます。

「氷上のF1」チームワークが命のボブスレー

映画「クール・ランニング」で一躍有名になったボブスレーは、「氷上のF1」の異名を取るウィンタースポーツの中でも一・二を争う最速のスポーツです。ボブスレー競技に使われるソリは、FRP(繊維強化プラスチック)で成形した流線型のカバーと四つのエッジによって最高時速130〜140kmというスピードを叩き出すのです。ボブスレーは2人乗りのものと4人乗りのものがあり、スタート時は選手全員がソリを押して加速し一斉に飛び乗るのです。ボブスレーに乗り込む選手は、操作するドライバー1人とブレーキをかけるブレーカーに分類されます。ソリに乗り込むと同時に、ブレーカーは身を縮めて空気抵抗を最小限に抑えながらソリが浮き上がってしまわないように押さえつける役割をします。ドライバーはブレーカーを信頼し舵のみを操作して、コース取りに専念します。ボブスレーは速さを競い、チームワークをも競うウィンタースポーツなのです。

孤高のスピードスポーツ・リュージュとスケルトン

対して、一人乗りのソリでタイムを競い合うのがリュージュとスケルトンです。リュージュ・スケルトンともに板のようなソリを使い曲がりくねったコースを滑走しタイムを競い合うウィンタースポーツです。リュージュとスケルトンの違いはソリの乗り方にあります。リュージュは仰向けになってソリに乗り、スケルトンはうつぶせになってソリに乗りこむのです。リュージュもスケルトンも時速120km以上に達する高速のスポーツですが、顔を進行方向に向ける必要のあるスケルトンの方が体感速度は上と言われています。

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